DAYS〜君とあたしのカタチ〜
なんだかんだ言いながら、あたし達二人が向かうのは、この辺では安くて人気のスーパー。
あたし達のバイト先。

食品レジ。時給850円。

時給が高いという理由で、すぐに理香と電話して採用されたけど、案の定、人気のスーパーだけあって忙しさは半端じゃない。


スーパーに着くと、スーパーの裏の従業員用の入口から入り、すぐある階段を上がったら、休憩室があり着替えもこの部屋でする。


「おはようございまぁーすっ!!」


あたしと理香は、わざとらしく大きな声で挨拶しながらドアを開け、部屋へ入った。

と同時に、あたし達にパートのおばさん達の視線が集まる。

おばさん達の視線は、なぜか痛い。若いからとか見た目で、あたし達のこと全てを理解しているように見えてならない。
それに、おばさん達は噂話が大好きだ。

だから、あたし達は有りもしない噂をたてられないよう、いつも礼儀正しく笑顔でいるんだ。

これは、あたしと理香との暗黙の了解だったと思う。
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