DAYS〜君とあたしのカタチ〜
休憩室の隅っこのテーブルで、きまって理香と今日の特売品の惣菜を二人で分け合いながらの昼食。


「いただきまーす♪」

嬉しそうに理香が手を合わす。

「いただきまっす!」

続いて、あたしも♪

一日の中で、この時間が一番幸せって思ってるあたしって本当に幸せかしら…?


「空腹時に食べる御飯が一番美味しいよねっ!」


なんて言いながら、あたしが御飯を頬張っていると、急に休憩室に入ってきた瞬間さっきの高校生の彼と目が合ってしまった。


口の中にはパンパンに御飯が入っている、まるでフグのようなあたしの顔…
最悪〜…見られてしまった…!!
「ねーねー、あの学ランの男、なんか謎だよね?」

「っえ?あ、あぁ、あの高校生?謎??」

変な顔を見られてショックの上に、急に理香が話かけてきたもんだから、御飯が喉につっかえそうになった。

「だってさぁ、友達とならまだ分かるけど、男一人でここの食レジのバイト始めるってのも、めずらしくない?」

「あー…そうだね。」


「今度、なんか話しかけてみよっか?」


「うん、話しかけてみたい!!」


「有紀、もしかして、もう彼にときめいたとかぁ〜?」
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