DAYS〜君とあたしのカタチ〜
「もしもし、理香?」


「有紀、明日もバイトだよね?頑張ってね〜。」


「え?理香は?…あっそっか…明日は理香、バイト休みだよね。」


思いだした…
理香は彼とデートだとかで明日のバイトは休みにしたって言ってたっけ…



「明日こそ、あの高校生君に何か話しかけてみればぁ?」

「話しかけるって?なにを?」


「そんなこと自分で考えなよぉ。じゃ、あさって報告楽しみにしてるよ♪」


「はいはい。デート楽しんできてね。じゃあね!」


ふ〜…

理香はデートだってのに、あたしは一人バイトかぁ〜…



ったく、あたしの気持ちも知らないで…
いや、理香はあたしの気持ち、知らないフリして本当はお見とおしなのかも。だから、過去の恋は忘れて新しい恋でもなんでも、してほしいなんて思ってるのかな。



そうだよね…理香の言うとおり、あんな二股男のことなんか忘れるべきだよね。




わかってる。

わかってるよ。



だけど…

頭に浮かぶんだよ。
二股かけた最低なアイツの顔が…。


特別、顔がカッコよかったわけじゃない。

あたしがアイツに本気だっただけ。


ただそれだけ…。
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