愛と憎しみの果て~たどり着く場所~


会場はもう、両家揃ってる


「主役の二人が遅いねって今言ってたところよ
あれ?晴彦は?」


おばさまがそう言った。


「車に忘れものしたみたいで 先に行ってろって…」


「も!!!何を忘れたのかしら?
恥ずかしいったら」



待つこと 10分以上
ようやく 晴くんが来た。


「何を忘れたの?」


「あっ 携帯を・・・」


「携帯なら わざわざ 待たせてまで 取りに行かなくても、今は必要なかったんじゃなの?」


「仕事とかで急用があったらいけないし」


「急用があるなら あなたの携帯に出なかったらお父さんの携帯へかかってくるのに」


「まぁまぁ いいじゃないか」


社長が二人の言い合いを 止めた。




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