愛と憎しみの果て～たどり着く場所～

緊張の挨拶

早いものでもう日曜日がやってきた。


前日はまるで戦争の様だった
お母さんが甘いものが好きだと聞いたので
ガトーショコラ作り
あたしはお菓子作りが得意なのだ。


「母さん行ってくるね」


「変な印象を与えないでね・・・
あんたはおっちょこちょいなんだから」


「大丈夫だって！
それよりさ、父さんに話してくれた？あたしの事」


「うん、一応は報告したよ」


「話してるの？おかしいなぁ？」


「何が？」


「父さんの性格だったら
『母さんに聞いたぞ！結婚するのか？
急な事だから子供でも出来たか？』なんて、からかいそうなのに、何も言ってこないなんて・・・」


「それが男親じゃないの？寂しいのよ」