愛と憎しみの果て~たどり着く場所~
「本当のこと言いなさい!」
狂ったように怒り出す父
そして、
あたしの体を痛い位 揺すってわめく母
もう言わないと収まりがつかなくなった。
「そうよ!あたしが社長に頼んだんだよ
ちょうど、あの日帰って来たら二人が話してたのを聞いたのよ!」
「全部聞いてたのか?」
あたしはうずいた。
「雄太くんとのことは?」
「どうせ
一文無しになったら迷惑かけて、つらい思いさせるのだから、どっちにしたって無理なことだったから」