愛と憎しみの果て~たどり着く場所~
 


「2つ?」


「ああ…別の日になったんだ
だけど、麻美は支度してるだろうと思って ここを予約したんだ」


「それなら言ってくれればよかったのに!」


「たまにはいいんじゃない?」


あたしは、黙って席に着いた。


どんどん運ばれて来る食事前に、話す会話は会社の事ばかり


ほぼ食べ終わった頃の事


「送別会と言うのは 嘘で…
最近まともに食べてないだろう?
ああでも言わないと、麻美は出て来ないだろ?」


晴くんが いきなりそう言った。


わざわざ、誘ってくれたの?


なぜ?


「…そうなの・・・いいのに気にしないで」


「ゆっくり話もしたかったしさ
ちょうどいいじゃん」


話・・・


とうとう、来たのか…


別れ話


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