愛と憎しみの果て~たどり着く場所~
あたしはお客様をお見送りし
その場へ しゃがみ込んだ。
あ・・・やれやれ
何とかなった・・・
ふと見渡すと?
雄太は?
いない。
さっさと事務所へ戻ったのか?
あたし一人みんなの元へ帰るとみんなが
『お疲れ!!!』
と、出迎えてくれたのだ。
「川上さんの代わりに佐藤さんが居てくれて良かったよ~
急なことで 慌ててたかもね」
「居なかったら誰が?・・・」
すると、みんな一斉に雄太を見た。
「オレ?
無理無理」
だって、雄太は一番嫌いな科目が英語だもん
「専務!だったらさ
少しは佐藤さんを誉めてもいいんじゃない?
ごくろうさんの一言もないじゃない?」
「そのために入社したのだから、やって当たり前だよ!」