愛と憎しみの果て~たどり着く場所~


幸せいっぱいの頃のあたしたち
もう戻れない過去のひとこま


「佐藤さん!?どうしたの?
泣いてるの?」


ふと、思えば
あたし 思い出して泣いてしまってたんだ。


「あ…あたし…
今日誕生日なんで、なんか嬉しくて」


「誕生日???早く言ってよ
プレゼント用意するのに!
今日帰りに何か見てみるね」


「ほんとだよ
しっかりアピールしないと!
しかし専務ナイスタイミングだな~」


南里さんや野村さんが言った。


すると、雄太は
「佐藤さん誕生日だったんだぁ~」
って・・・


それすら忘れられてるんだ・・・


悲しいな


余計に涙が出る。


偶然だったにしろ
2年たってまた こうして一緒にケーキを食べるなんて 嬉しいことだった。


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