愛と憎しみの果て~たどり着く場所~
あたしたちが別れて…
雄太は胃潰瘍で入院したと、雄太のお母さんが言ってた。
雄太と優乃さんの出会いを作ったのは あたしだ。
「何度も告白したんだけど、相手にしてもらえなくて」
「優乃さんが相手にしてもらえない?」
こんなに可愛いのに?あたしもそう思った
「忘れられない人がいたみたいなんです」
忘れられない人
自惚れではないけど、それあたしのことだ。
「こっぴどく振られたみたいで
おまけに二股かけられてたみたいなんです」
「専務が振られた?
二股?やるねー!前の女!」
あたしのことなのに…
「それで、退院しても携帯聞いてたから あたしは諦めず『友達でもいいですから、あたしがその人を忘れさせてあげたい』って」
「それで専務も優乃さんを?」
「今では『好きだ』って言ってくれてます」