愛と憎しみの果て~たどり着く場所~
「どうしてここに居るか説明しなさい」
「子供が出来たからに決まってるでしょう!」
あたしは、目一杯強がった。
「誰の子よ?」
「行きずりの人の子!」
「うそを言うんじゃないわよ!」
母はあたしの頬を叩いた。
母に叩かれることなんて初めてのことで、
泣いてしまった。
「素直になりなさい
雄太くんがどうしているのか…」
あたしだってわかんないよ…
まさか…蘭子ねーさんが?
すると、雄太は
「麻美…ごめん
マジでごめん オレのせいで辛い思いさせて
あの日のことは夢だと思ってたんだ」
「気にしなくていいよ
もう始末したから
雄太には迷惑かけないよ」