愛と憎しみの果て~たどり着く場所~


「どうしてここに居るか説明しなさい」


「子供が出来たからに決まってるでしょう!」


あたしは、目一杯強がった。


「誰の子よ?」


「行きずりの人の子!」


「うそを言うんじゃないわよ!」


母はあたしの頬を叩いた。


母に叩かれることなんて初めてのことで、
泣いてしまった。


「素直になりなさい
雄太くんがどうしているのか…」


あたしだってわかんないよ…


まさか…蘭子ねーさんが?


すると、雄太は


「麻美…ごめん
マジでごめん オレのせいで辛い思いさせて
あの日のことは夢だと思ってたんだ」


「気にしなくていいよ
もう始末したから
雄太には迷惑かけないよ」


< 291 / 316 >

この作品をシェア

pagetop