愛と憎しみの果て~たどり着く場所~
気づいた時にはあたしは病院のベッドの上だった。
「大丈夫か?」
雄太の心配そうな顔が目に入る
「・・・・・」
あたしは答えなかった。
「麻美さん…ごめんなさいね」
ふと、横にいる雄太のお母さんに目をやるとそう謝られた。
「…?」
「お姉さんから聞いたのよ
あなたの過去
雄太と別れた経緯とか」
「社長…」
社長を見た。
「知るべきだと思ったから、話したよ」
「私が雄太とその借金のある麻美さんを反対するだろう、その時雄太の行動まで考えて決断するなんて」
「……………」
さっきまでの剣幕なお母さんの変わりようにはびっくりした
お母さんは顔を見てカッと来て
言いたい放題言ってしまったとこを深く反省している。
「私を許してくれるかな?」
「えっ?」
「許せないかな?」