愛と憎しみの果て~たどり着く場所~


「あなたをお嫁にもらいたいの!
勝手な話かしら?」


「あたしを恨んでないんですか?」


「もう恨んでないわよ
でも 麻美さんの方が私を恨んでるんじゃないの?」


「え…」


「麻美!言ってやれ
顔見たくないって」


笑いながら雄太が言う。


「わたしは一生をかけて麻美さんと産まれて来る子供を守るから」


さっきまでの剣幕な顔はしてなくて、付き合ってた頃の優しいおかあさんの顔だった。


「でも・・・もう子供お腹には居ないんじゃ?」


「居るよ!ちゃんとお前のお腹のなかに」


「ほんとに?」



良かった・・・


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