愛と憎しみの果て~たどり着く場所~
「向こうがなんて?」
雄太は電話の内容が気になるみたいで
「幸せにーだって」
「言われなくても幸せに、なるよな~」
「うん」
「なぁー麻美
オレさ あの時のこと曖昧な記憶なんだ」
「あたしは覚えてるよ」
「なんか 損してる気分」
「ちゃんと愛してくれてたと思うけど…
それはあたしのことを思ってくれてたのか
優乃さんのことだったのか…?」
「麻美の事だよ!当たり前じゃないか
夢の中で麻美を抱いてる気分だった」
「ふーん 変な言い方」
「だからさ…
ちゃんと愛したい」
「あたしも雄太のこと愛したい
愛されたい」
「よし
二年分愛してやるよ」