愛と憎しみの果て~たどり着く場所~
「麻美になんて話すのよー
あたしの口からは言えないから」
あたし?
あたし?
あたしは 黙って聞くことにした。
「差し押さえされたらどこへ 住むのよ」
差し押さえ?
「なんで 印鑑なんか付くのよ」
「あいつは信頼感があったんだよ」
聞いてるうちに話が読めた。
父は信頼してた里村さんと言う人の保証人になってた。
だが…里村さんは株に手を出し失敗 大借金をした。
そして 里村さんは行方不明に…
借金の取り立ては 保証人の父に来るという。