いつの間にか君に
「あれ?涼音??」
後ろから聞きなれた声がした。
振り向くとそこには
「ゆーとくん??」
同じクラスの空 湧翔(ソラ ユウト)くん。
通称ゆーとくんだった。
「涼音、こんなとこでなにしてんの?」
え?…ここ、サッカー部の部室の前か。
そりゃ、疑問に思うよね……
「ボールが飛んできて、それでボール届けにきてたの。」
「そっか。わざわざありがとね。どーせいのちゃんが飛ばしたんだろーな…あたってない?大丈夫?」
ゆーとくんも心配してくれた。
でも光先輩が心配してくれたほうが何倍も嬉しかったなー…
「大丈夫だよ。部活頑張ってね!アップはちゃんとやるんだよ?」
…なに私言ってるんだろ。
「ごめんっ。急に変なこと言って…バイバイっ!」