ビターチョコ



俺は、新井拓斗(アライタクト)。


容姿も勉強も普通。
可も無く不可も無く。


運動はそれなりに。
一応バレー部に所属している。


だから背は高い方だけど、他にこれといった特徴はない。



「拓斗!」


「和泉。どうした?」



いきなり名前を呼ばれた俺は驚いた。



「今年はチョコ、何がいい?」


「またかよ…。俺にそれ聞くなよ。」


「拓斗じゃないとダメなの!」




笑うとえくぼの出る彼女はそう言う。



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