究極の悪魔先輩へ。大嫌いです。
「でも小さい先輩人気あるの知ってるー?後輩、うちらの学年から。」
「しらーん。てか人気あったってなくたって別に好きな先輩が人気が無ければそれでいいもん。」
ちょっと他の人の趣味がよく分からんね。まあ他の人から見たらあたしの趣味もよく分からんのかもしんないけど。
「あの高い先輩は、3年生から人気なんだってー。」
ずしん。気が重くなった。年上っていう先方でいっちゃうー?キツいなー。せめてのタメの人気を高くしてほしかったなー。
「だから彩乃あんた贅沢言えないんだよー?あたしもかっこいい人ガン見して勘違いさせよっかなー。」
嫌みにしか聞こえない。あたしは気を紛らわすため指のささくれを必死に取る。これしか今自分が気を紛らわす為の方法が無いのだ。あー先輩(本命ね)に会いたい。
「はーあ、モテる勘違いされやすい女は辛いねー。」
「嫌みでしょ。あたしが困ってるのに。」
「そういう悩みがあたしにとったら嫌みにしか見えない。」