君と出会った奇跡

二章…アタック

ある、夏期講習の日、
塾の先生4人と友達のさわちゃん1人で恋バナしてた。
わたしが『人にだきつくの好き』って言ったらみんなゎ『えー…でも恥ずかしいし。勇気いるし』…
わたしの隣に玉木がいて、
『うち、玉木に抱きつけるかも…』
【ギュッ//】
今、思ったら玉木の気持ち考えてなかったなぁ。
……
でも、これがわたしにとって好きな人に初めて自分から抱きついた瞬間でした。
塾長にゎ『有稀ちゃんー!それ男やったらセクハラやで(笑)』って言われて…そのときゎリアルに落ち込んだよ。


夏期講習も半ばに入った8月中旬のこと。
今日ゎ玉木の誕生日!お昼に塾、行ったら玉木がきてた☆
わたしゎ休憩中『おめでとう』って言って玉木からのグッジョブのサイン!
その日、玉木から相談を受けた。
【どうしたんだろう…】
だけど、相談される=頼られてるってことだから嬉しい!
玉木が教室の端の机に座った。わたしも隣に座った。
『はぁ…』
『どうしたん?』
『祝ってもらえるんゎうれしいねんけど、年がなぁ』
『二十歳?』
『うん。まだ何にも考えてないし(将来)…』
『うー…ん。将来なにしたいん?』
『なんやろなぁ…。』
『…うん…。でも、焦って考えんでも玉木ゎ玉木のままでこれからゆっくり考えて行ったらいいんちゃう?二十歳やからってべつに特別なことする必要もないと思うし…。』
『うわ…。心強(こころづよ)…』
玉木ゎ椅子の背もたれにもたれた。
わたしゎ心強の言葉に少し照れくさそうにうつむき笑った。

…今もそのときの雰囲気、表情、言葉ずっと忘れない。忘れられない。
そのときのわたしにとって好きな人からの『心強い』の言葉ゎとてつもなく身にしみた言葉…
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