i miss you…。:*



口紅も塗り直しとかなきゃな


化粧ポーチの中から濃いピンクの


口紅を取り出し鏡を見る



その時、鏡に水が流れた


幸いドレスとポーチは濡れてない


短くため息をつき後ろを振り返る


少しドヤ顔の花蓮が


空のコップを持って立っていた


私はそんな花蓮に笑ってみせた



『可哀想な人ね、花蓮は』



実力で上り詰めた


もちろん枕営業なんてしてない


体は売らない、私のルールだ 


プライドが許さない




もちろん、コネなんか使ってないし


この容姿を活用して


上手いこと客を持ち上げてスキルを磨き 


ここまで上り詰めた



< 28 / 230 >

この作品をシェア

pagetop