二人の兄に激甘警報発令中!
私は両腕を稜也さんに向けた。
「早く……。」
暑すぎる…耐えられない……。
ああ、もう。
稜也さんが私の腕を肩にまわし、優しく抱きかかえてくれた。
「ああ……。」
私は稜也さんに抱きしめれらている体勢にいる。
稜也さんが私を持ち上げた。
その瞬間に力が身体中から抜けた様な感覚がした。
稜也さんは私を抱きかかえてお風呂場から出た。
すぐそばに置いてあったバスタオルを肩からかけてくれた。
稜也さんが私をベッドまで連れていく間に感じた風の冷たさが心地良い。
「どうもありがとうございます…稜也さん。」
私は稜也さんに抱きかかえられたまま、真上にある稜也さんの顔に向かって言った。
「うん、暑そうだけど大丈夫?のぼせちゃったの?」
稜也さんは少し心配そうに答えた。
「貧血持ちなので、よくあるんです。」
と言って少し苦笑いをした。
稜也さんは私の顔から少し下を見て、顔を少し歪めた。
何かあったのかな?
私は心配そうに顔を少し傾けたら、稜也さんは私から視線を外し、いつの間にかついていたベッドにゆっくりおろしてくれた。
「あ、ありがとうございます。」