二人の兄に激甘警報発令中!
仰向けでベッドに寝ている私。
全身が熱の膜を帯びているようだ。
耳元で心音が聞こえる。
トクントクンとなる。
稜也さん…は何をしているんだろう。
「稜也さん?」
稜也さんの方を向くと、稜也さんは私の白いビキニを見つめていた。
そして私の首辺りを見て、私に近づいてきた。
稜也さんは少し険しい顔をして私を見た。
「彩羽。鎖骨の痣、どこでついちゃったの?」
険しい顔とは裏腹に、優しい声色で私に問いかける。
痣…あ、鏡で見たあの…。
本当に分からない。
なんでこんな所に痣があるのか……。
「…分からないです。昨日はついていなかったのに、さっきお風呂場の鏡で見たときに気付きました。」
私は稜也さんから目線を逸らし、右手を首に当てた。
私が戸惑うときとかについ使ってしまう癖。
目を閉じて未だに聞こえる心音を落ち着かせたいと思い、呼吸を整えた。