二人の兄に激甘警報発令中!


稜也さんは私から一切視線を逸らさない。


「彩羽……。」


そう呟き、私に近づいてきた。




この距離……キス!?




響也さんとしたキスの態勢だ。


「ちょ!稜也さん!」


私はゆっくりと近づいてくる稜也さんを止めようと両手を動かそうとした。


しかし、私の手をベッドと稜也さんの手に塞がれて、逃げられない。



稜也さんと私の鼻先が軽く触れた。



すると稜也さんは、




私の首元辺りに顔を埋めた。




耳元で吐息を放つ稜也さん。




「稜也さん…。」



私は力無く稜也さんの名前を呼んだ。



「彩羽……彩羽は純粋過ぎるんだ。」



稜也さんはか細い声色で私の耳元で言う。


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