二人の兄に激甘警報発令中!
私は電話の通話ボタンを押した。
「もしもし!」
焦っているせいか、つい声が大きくなってしまった。
そんな事きにしている場合じゃない!
「どうしたの?大丈夫?」
お母さん改めの琴音(ことね)さんは私を心配した様子で聞いてくれた。
私はバックに手帳と財布とイヤホンとポーチを入れたら立ち上がった。
荷物が少なくて良かった。
「はい、平気ですよ!荷物を落としただけなので!」
私は携帯を肩と耳ではさみ、髪の毛を結んだ。
長くてうっとおしい。
外は暑いな~。
私は携帯を右手で持ち直した。
「良かった。あ、そうそう。今日は響也と稜也が帰ってくるのよ!」
琴音さんは少し興奮気味に言った。
「え!?そうなんですか!?」
私は初耳だった。