二人の兄に激甘警報発令中!
他愛のない会話が終わり、自室に戻ろうとした。
長い廊下を歩いている時、ふと思い出した。
彩羽。
彩羽は今何をしているだろう。
まだ寝ている?
あれほど脳裏に焼き付いていた彩羽が夕食の時には忘れていた。
何故か心が軽くなった。
気にしなくていい。落ち着け、俺。
そう考えながら、彩羽の部屋へと向かった。
ガチャ
ゆっくりとドアノブを回す。
何故か緊張している自分が居る。
扉を引き、部屋の中に入った。
普通の家のリビングくらいはある大きな部屋。
白いシャンデリア。
中央にあるテーブル。
その上には本が三冊積み重ねられている。
綺麗な部屋だ。
右を向いたら大きなベッドがあった。
乱れていないが、何故かシーツが無い。
何故だ?