二人の兄に激甘警報発令中!


左を向いてみると奥の方にシーツが無造作に置いてあった。


「ん?」


俺はシーツが置いてある方に歩いた。


本棚や机、ソファーにベッド。


白を基調としたお洒落な部屋だ。


俺はシーツをを手に取った。


「温かい…。」


夏の気温のせいで温かいのか、体に巻いていて、今脱いだばっかで温かいのか。


外側は冷たい。


内側は生ぬるい感じだ。



ジャー



シャワーの音が聞こえる。


彩羽は今風呂か…。



音が聞こえたときは少し驚いた。


やましい事をしている訳ではないのにな。


俺は手元にあったシーツを手放し、風呂場に向かった。



「ってか俺、風呂場に向かってなにするんだよ。」


頭をかきながらつぶやいた。


何故俺は風呂場に向かおうとした?


無意識に彩羽に会いたいと思ってたのか?


分かんね。


いつの間にか止まっているシャワーの音に気が付いた。


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