二人の兄に激甘警報発令中!
しばらく自分の世界に居たせいか、シャワーの音は全く聞こえなくなった。
暑い夏。
風呂……。
まさか逆上せて……。
その時、
「アッ……。」
と彩羽の声が聞こえた。
なんだ今の声。
俺は衝動的に風呂場に向かった。
ってかこの部屋広いんだよ!
どこだか分からない。
目の前の扉を開けてみたらそこは寝室。
「はぁ……。」
彩羽のあの声……何かあったんだな。
母さんが『よく貧血起こす』って言ってたし。
風呂に入っている間に気を失ったら……。
俺はそう考えたら足が勝手に早まった。
彩羽はどこだ。