二人の兄に激甘警報発令中!
胸が…全裸か…。
仕方が無い。
…でもこれは流石に。
警戒心を持てよ、彩羽。
「どうもありがとうございます…稜也さん。」
聞こえる彩羽の声。
俺はいつもの顔を作り、
「うん、暑そうだけど大丈夫?のぼせちゃったの?」
と言った。
「貧血持ちなので、よくあるんです。」
と綺麗な苦笑いを俺に向ける。
彩羽を見たときに自然と目に入ってしまった胸元。
そこには……
キスマーク?
響也か…?
噴水の時には無かった。
響也だな。
俺の部屋でつけたか、この
目の前の大きなベッドでつけたか。
俺は不機嫌さを隠しきれなかった。