二人の兄に激甘警報発令中!
お茶目なキスをした後、彩羽は固まったまま動かない。
突然で驚いたんだな。
そんな隙がありすぎる所が悪いんだ。
俺も響也も独占したくなる。
彩羽は勢いよく目を開け、俺を見る。
「可愛いよ、彩羽。」
俺は彩羽に軽く笑い、彩羽から離れた。
そのまま綺麗に畳まれたビキニも無表情で通り過ぎ、扉へ向かった。
あ、そういえば
「あ、言うの忘れてた。
胸元、はだけてるよ?
あと、細いのに意外と胸大きいんだね。」
嫌われちゃったかな?
でも散々振り回されたし……って俺が勝手に頭の中で振り回したんだけどな。
キスと言葉でお返し。
全裸で抱っこしたし、シーツ一枚越しだし。
自然と目に入る。
仕方が無い事。
俺はそう思いながら心の中がとてつもなく嬉しかった。
響也と俺の……バトルかもな。
俺は自室に戻る途中の廊下で、満足感と倦怠感を生んだ。