二人の兄に激甘警報発令中!
*同居生活の幕開け

彩羽side


ジリリリリ


けたたましい音が部屋中に響く。


私は目を閉じたまま手探りで目覚まし時計を止める。


しかし、いつも定位置に置いているはずの目覚まし時計が無い。


未だに鳴り続けている。


五月蠅い。


電子音では無く、ベルの音だ。


ジリリリリ


「あ~!五月蠅い!!」


私は飛び起きていつも置いてあるはずの机の上を見た。


よく見ると目覚まし時計が置く定位置には私が昨日着ていた白いビキニが置いてあった。


「え!?」


あ、そういえば、昨日何故か置いてあったんだ。


その隣には目覚まし時計。


響也さんかな。


気を失うまでは着けてた。


何の為に外したんだろう。


疑問ばかりが湧いてくる。



ジリリリリ



「ってこんな事考えているよりも目覚まし!」



私は慌ててビキニの隣の目覚まし時計を止めた。


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