二人の兄に激甘警報発令中!
抱きしめられて居る時は全く熱くならなかったけど、
後から押し寄せてくる、この熱さ。
真夏の昼間より性質悪い。
私はそのままフラフラしながらリビングへ向かった。
黒崎家の豪邸は凄すぎる。
廊下や床はほとんどが大理石だ。
お庭も豪華で離れも豪華。
「一番最初に来た時は驚きすぎて固まってたな~」
私は廊下にある花瓶を見ながらそう呟いた。
ふと、後ろの方に下を向いているお花があった。
「あれ、このお花ちょっと元気が無さそう…。」
植物用栄養剤取ってこようかな。
あ、でも朝ご飯。
でもいいや。
私は急いでお庭へ向かった。
お庭の一角にあるビニールハウスの中に植物用栄養剤専用の棚がある。
ビニールハウスにはトマトやキュウリやナスやキャベツ。
季節に合わせた野菜を育てている。
野菜は無農薬。
ガーデニングが趣味な琴音さんと私は毎日お水やりが楽しみ。