二人の兄に激甘警報発令中!

琴音さんと私は雑巾を取ってきて一枚稜也さんに渡した。


家のコップで全て大きい。


何故か大きい。


だから零れたら水浸しになる。


稜也さんは「ごめんな…。」と小さな声で呟いた。


「大丈夫ですよ。私もよく零しちゃいます。」


苦笑いしながら稜也さんに言った。


その時、



響也さんが私達の間に雑巾を持って割り込んできた。


「のわっ!」


私は横に倒れそうになった。


グラリと身体が揺れる。


その時響也さんの左手が私の肩に触れる。



響也さんが片手で私を支えた。




「気をつけな。」


私にそう言うと床をふき始めた。


「あ、はい!」


私はそう返事をした。





「こっちはふき終わったわよ!」


琴音さんの元気な声が響く。

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