二人の兄に激甘警報発令中!
雅也さん、何か起こったのかな…?
雅也さんが居ない朝は珍しい。
私が中学2年生の時以来だ。
会社はいつも10時に出る。
「父さんは仕事の関係で行ったんだよ。そんな心配そうな顔しないで。」
そう響也さんは優しい口調で言い、私の頭の上に手を置いた。
昨日のキスの時とは全くの別人の様だ…。
『目を開けろ…。俺を見ろ。』
頭の中で昨日響也さんが私に言った言葉がこだまする。
顔が熱くなる。
「はい…。分かりました。」
私はそう言い、俯き気味でお箸を持った。
琴音さんは私を見てニッコリ。
「な~に?もしかして響也の事、好きになっちゃった?」