二人の兄に激甘警報発令中!


「彩羽。」


そう響也さんが私を呼んだ。


私は慌てて口の中のご飯を飲み込み、「はい、なんですか?」と響也さんの方に身体を動かして問いかけた。


響也さんは私に笑いかけながら言った。



「今日ちょっと付き合ってくれるかな?」


私にキスをしていた時の悪魔のような響也さんは居なかった。


稜也さんの笑顔に似ている。


私はしばらくフリーズしていた。


響也さんが私の目の前で手をかざしていた。


「おーいおーい」


「ハッ!あ、わ、わかりました!」


私は首をブンブンふってから響也さんに言った。


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