二人の兄に激甘警報発令中!


そこには母さんが俺の服の裾を掴んで俺を見上げていた。


見上げる顔は俺でも見惚れるほど整っている。


一瞬の不安げな表情がなんだか彩羽に似ている。


俺と彩羽が本当の兄妹じゃなくて良かったよ。


「大丈夫?」


母さんは俺を心配そうに見つめる。


ほら、この瞳。


彩羽にそっくり。


血は繋がっていないのに不思議な気分だ。


俺は母さんに微笑み「大丈夫。心配しないで」そう言った。


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