二人の兄に激甘警報発令中!

母さんはその言葉を聞いた瞬間に俺から離れ、


「さすが我が息子!イケメンだわ~!ご飯だから早く降りてきてね!」


そう言い残して部屋から出て行った。


俺は母さんが居なくなった部屋で一人、立っていた。


大丈夫と言ったら嘘になる。


でも、あいつの事は忘れかけたんだ。


変えてくれ。


誰か、俺を…。


自分が変わろうと思わなきゃ変わらない。


そんな事はわかっている。


一人で立ち向かなくてはいけないと考えると、心の中の嗚咽で足が竦む。


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