二人の兄に激甘警報発令中!

香穂は立ち上がろうとしたまま、蓮さんの顔を見下げていた。


蓮さんは香穂の顔を見上げ、


「香穂……せっかく早く帰ってきたのに……一緒に過ごそう?ね?」


と、香穂を誘い込むような感覚に酔わせる。


私も蓮さんの色気が虹に出ている言葉を耳にしたら、思わず顔が強張る。


香穂は顔が一気に赤くなった。


蓮さんはフッと軽く笑い、私を見た。


「ごめんね、また今度ゆっくり会おうね」


そう言って目の前の香穂を抱き寄せる。


私は「熱いカップルさん。末永くお幸せにね」


そう言って香穂と蓮さんの居るリビングを後にした。


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