二人の兄に激甘警報発令中!

それを見た小林さんと剣くんは驚き、小林さんは目にうっすら涙を浮かべていた。


剣くんは私を抱きしめた。


「彩羽ちゃん大好きだよ!そのお顔、と~ても可愛い!」


私は剣くんによって無表情になることが減った。


私はその記憶だけ、今でも頭に残っている。


今の両親が私を養子に迎える日、剣くんも養子に迎えられる日だった。


剣くんは容姿がとても整っていた。

小林さんが、


「剣くんはイギリス人と日本人のハーフなのよ」

と言っていた。

昔の私と昔の剣くんが写っている写真を手に取り、思いついたかのように言っていた。


剣くんはある財閥の養子になり、今では名前が変わっていると小林さんは言った。

「彼の見た目が気に入ったという事だけで養子に迎えたいと私に言ってきたときは迷ったわ。」

小林さんははぁ、と溜息を付いた。


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