二人の兄に激甘警報発令中!

「そうなんですか…。」

私は小林さんが手に持っている私と剣くんとの写真を見つめた。

剣くんはブロンドの髪に茶色の瞳、白い肌に鼻が高く、日本人離れした足の長さだった。

高校生になった彼を見てみたい。

私はそう思った。


「剣くんは毎年、夏になったらここにくるのよ。」

「え!?そうなんですか!?」


私は小林さんが言い終わるか言い終わらないかくらいに返事をした。


私も毎年夏にここ、孤児院に来ている。

しかし何故逢わないのだろう。

不思議だった。

「私も毎年来ているのに、何故剣くんと会えないんでしょうか。」


私は少し落ち込んだように言った。

言った後に何故か恥ずかしく感じてしまった。

思わず右手を首に当てた。

これは私のクセだ。

その行動に小林さんは笑った。
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