二人の兄に激甘警報発令中!
何だろう。
私はからのコップを軽く握った。
冷たくて気持ちいいな~。
まだまだ暑い八月。
蝉の声が五月蠅い。
でもそんな夏が私は好きだ。
小林さんは私のところに戻ってきて、私に手紙を渡した。
「読んでみて御覧」
表には
「Dear Iroha.」
と書いてあった。
「私宛ですか?」
私はきょとんとした顔で小林さんを見た。
「そうよ。剣くんから彩羽ちゃんへ。」
「え!?」
私はビックリして大きめな声で反応してしまった。
白い便箋に手をかけ、中身を開いた。
そこには
「Dear Iroha.
この手紙を読んでいる頃の季節はいつかな?
毎回小林さんが彩羽に手紙を渡すの忘れて、今回も手に渡っていないかもしれない。
毎年この日が来るたびに彩羽を思い出すよ。
いつか会おう。
20××.08.13.」
とだけ書いてあった。