二人の兄に激甘警報発令中!

熱がどんどん奪われていく。

私の顔はきっと青ざめていると思う。


響也さんは相変わらず私を見つめたまま、私の右手を、私の腰を、逃がさないと言わんばかりの力で私を引き寄せる。


私は響也さんの吐息が鼻にかかり、理性を取り戻した。



いけない。私たちは兄妹だ。




私は空いている右手で響也さんの胸板を押した。

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