二人の兄に激甘警報発令中!
俺は考え事をしていたせいか目を閉じていた。
目を開いたら彩羽と目が合い、彩羽は俺から目線を外した。
俺はそれが気に食わなかった。
「逸らすな。俺を見ろと言った筈だ。それとお前は彩羽か?」
まだ彩羽だと決まった訳では無かった。
でも内心、彩羽に決まっていると思っている。
写真は見た事なかったが、母さんが彩羽の容姿を絶賛していた。
「凄く可愛い!」とテンション高く言っていた。
母さんがあんなにテンションが高いということはよっぽどなんだなとは思っていた。
「あ、はい。彩羽…です。」
少しキョトンとした表情で俺を見る。
やっぱりな。
俺は思わず軽く微笑んだ。
「俺の名前は響也。」