二人の兄に激甘警報発令中!
稜也side
俺は未だに、白いビキニ一枚で赤面している彩羽を無表情で抱きかかえていた響也が頭から離れない。
部屋を出てからどうやってここまで来たのかも覚えていない。
乱暴に部屋のドアを閉めた感覚がまだ手に残っている。
俺は彩羽に惚れているのか?
普通の女を見ても何も感情は湧かない。
でも彩羽には興味がある。
俺は確かに軽い男だが、本気にしない。
今まで一回も本気になったことがない。
本気でヤッた事も無い。
意味不明な感覚が全身に波紋するように広がっていく。
寒気が背中を伝う様に広がる。
気持ちが悪い感覚だ。
彩羽は俺の妹だ。
それは一生変わらない。
俺と『響也』の妹だ。