二人の兄に激甘警報発令中!
その妹に欲情するなんてどうかしてる。
俺も響也も。
響也のあの目。
あの目は、驚きも、視線に含ませる愛も持っていた。
響也のあんな目は初めて見た。
いつも不愛想で家族の俺でも笑った顔を見るのは珍しい。
興味が無い事だらけだったから。
刺激も、快感も、何も無かった。
褪せた日々をただただ過ごしているだけだった。
もしかしたら彩羽は俺達を変えてくれるかもしれない。
腐りきった俺らを。
響也もそれをきっと望んでいるかもしれない。
いや、そのはずだ。