二人の兄に激甘警報発令中!
私は泣きたくなるような感覚を抑え、取りあえずベッドから出た。
身体にシーツを巻いて、生ぬるい風を肌に感じながらベッドルームを出た。
出たら見える私の部屋の中心の、リビングの様な所。
キッチンはないけどお風呂はある。
琴音さんが私の為に付けてくれたジャグジー。
『女の子なんだから自分専用がいいわよね!』
と満面の笑みで言ってくれたことを思い出す。
リビングを通り過ぎてバスルームに向かう。
その途中にあるクローゼットからワンピース風のパジャマを取り出した。
そこでシーツを脱ぎ捨て、パジャマだけ持ってバスルームへ向かった。
バスルームにある大きな鏡の前に立った時、私は驚いた。
鎖骨と胸元に内出血の様な赤い痣があった。
「え!?」
私は驚いて鏡に近づいた。
やっぱりどんなに見ても痣だ。
転んだのかな?
ぶつけたのかな?
私は痣が出来た理由が分からなかった。