二人の兄に激甘警報発令中!

「はあ……。」


斜め上を向きながら目を閉じていた。


お風呂で寝ちゃダメって琴音さんに言われたことあるけど、


腰が抜けたようにふにゃふにゃしちゃって動けない。


暑い。


どうすればいい?



その時、


ガラッ


「彩羽!」


私はビックリして目を開けた。




そこには息が少し乱れている稜也さんが居た。




「りょ、稜也さん!?」


私は驚いて立ち上がろうとした。


しかし、足が動かない。


「アッ……。」


私はそう呟いて稜也さんを見た。


意識が朦朧として、考えられない。


稜也さんは湯気のせいで暑いのか、頬がうっすら紅くなっている。


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