二人の兄に激甘警報発令中!
稜也さん、きっと私を助けに来てくれたんだと思う。
「りょ…やさん…ちょっと……あの…出してください!」
「え!?」
私は相変わらず足がふにゃふにゃだ。
稜也さんは頬を紅潮させながら私を凝視している。
私は顎から汗が滴り落ちた。
「稜也…さん。のぼせて……。」
「ッ……。」
「足が動かないんです…。」
「へ?」
稜也さんの間抜けな声が聞こえる。
「え?」
稜也さんはなんだと思ってたの?
押しが動かない手いったら間をあけずにへ?と言っていた。
どうしたんだろう。
でもまずはここから出してもらわなきゃ。
「あの…抱っこして、ここから出してください。」
「え!?あ…分かったよ。」
稜也さんは少し戸惑うようにしながら私に近づいてきた。