俺様ホストに愛されて
恐る恐る振り返ると、真剣なリュウの横顔が目に入った。
カクテルグラスを口に含む姿は、ハッとするほど色っぽくて綺麗。
カウンターの奥にいるヒロさんに真剣に相談していた。
あたしは目をパチクリさせながら、
そんな横顔を見つめていた。
「そうだな、プラス坊主にしたらいいんじゃねぇか?」
手元のフルーツを切りながら、ヒロさんが言った。
俯かせたその顔は今にも笑い出しそうなほど。
でも声にはそれが一切滲み出ていないから、真剣に話しているように聞こえる。
「坊主か……店で許してくれるかが問題だな。今日出勤したら確認してみるわ」
「ああ。無理でも、整形するっつー手もあるぜ?なんせ、お前は目立つからな。逆にちょっとぐらいした方がいいと思うぞ」
って、おいっ‼
なに真剣に談義しちゃってるの⁉
正気ですかッ⁉