意地悪上司は仔猫好き
「AG社ってウチのライバル社じゃん。スゴい偶然だねぇ。名前は羽成«ハナリ» 彩音か…。よろしくね、彩音。私のコトは明歩って呼んで。彩音はいくつ?入社2年ってトコかな?」
ま…また年下に間違えられたぁ(泣)…。
私はうなだれながら
「…いえ、私は26です。入社して4年です…。」
「ウッソ…。ちっこいから年下かと思っちゃった。ゴメンね、私とタメだったんだぁ。」
「…タメって明歩さんも26ですか?」
首を傾げて驚いていると
「明歩“さん”なんて何か恥ずかしいなぁ。敬語もなし。」
「は…うん…。じゃ…明歩…ちゃんは…?」
「…彩音なら許すッ。」
それから明歩ちゃんと色々話している内に好きなドラマや映画、それに好きな音楽や食べ物など共通点がたくさんある事を知り、意気投合していた。