意地悪上司は仔猫好き
…って何、俺ガキに説教してんだよ。
自分に呆れて心の中で今までで一番デカいため息をついた。
すると後ろで聞き覚えのある声がして振り返った。
タクシーに乗ろうとする悲しげな彩音の姿が見えた。
やっぱり彩音だ…!?
「…ッ彩音!?」
無情にもタクシーのドアは閉まり、走り去ってしまった。
俺はすぐにタクシーをつかまえると駅の方を見た。
さっきの女たちが駅前にいた男たちとイルミネーションを見てる。
まぁ…俺には全く関係ない。
そう思ってタクシーに乗った。